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2017年03月05日  
今年の雛人形は"大内人形"in 山口!
●● 今年の雛まつりは"大内人形"



これまで、倉敷、竹原、児島(ジーンズ雛)など、県内外の雛人形を見てきましたが、今年は山口市です!
山口県内の"雛まつり"は、防府、岩国に続いて3ヶ所目です。

 まずは「山口ふるさと伝承総合センター」を訪問しました。 

 
 
  「山口ふるさと伝承総合センター」は、明治19年に建築された酒造商家の母屋などを活用して平成3年にオープンしました。

 
 
館内は、山口市内の文化や自然などが紹介されています。

市内を流れる"一の坂川"では、6月にホタルの乱舞が見られるそうです。




「山口七夕ちょうちん祭り」(8月)の紅提灯!
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今回の目的「大内雛」の素材が展示され製作工程も紹介されています。




2階へ上がると山口市の紹介文化物の展示があります。




 
そして、館内は様々な雛人形も展示され春の雰囲気が満載でした。   
  "雛人形"と言えば「大内塗」の雛人形!
お隣の建物に「大内人形」の伝統工芸士がおられるということで訪ねました。

← 井戸を見ながら移動です。 


「大内塗」は、室町時代から伝わる漆工芸で、山口の第9代当主、大内弘世(おおうちひろよ)が花嫁のために屋敷中を人形で飾ったのが始まりとされています。





 ↓ 大内塗の「一寸法師」! 
 
     現在、「大内塗」の伝統工芸を守ってらっしゃる方はわずか5人
そのおひとり伝統工芸士"冨田潤二"さんにお会いすることが出来お話を伺いました。

 
 「大内塗」は、平成元年には"国の伝統工芸品"の指定を受けました。
「大内塗」の作業現場も見せて頂きました。 


 
 
   独特のフォルムの「大内人形」は、品があり優しい目が特徴です。
 
 見ているとホッコリする"大内雛"ですが、ホコリが厳禁です。  
   漆塗りには、大きく分けて9つの作業工程があり、そのあと6つの「加飾工程」もあり手間暇かけて製作されます。
 
山口県の「伝統的工芸品」は、"萩焼""赤間硯(すずり)(下関)と"大内塗"です。
山口へ行かれましたら、観光地と同様、文化としての"大内塗"をご覧ください。
 
 
   「山口ふるさと伝承総合センター」周辺は、丁度、"やまぐち大殿ひなさんぽ"を開催中で、周辺の町並みでは、店先に雛人形を飾って道行く人たちを楽しませてくれています。

 
 ここのお店も「大内雛」を飾っていました。昔ながらのタンスに良く合う人形です。  
    各お店の軒先に「い・ろ・は・・・・」と描かれた暖簾が目印で、3月18日まで開催していますので、お近くにお越しの際はお立ち寄りください。
 
 場所は、ザビエル記念聖堂の東側、大殿大路「龍福寺」周辺です。

 
 
   大殿大路の中心、大内義隆氏の菩提寺「龍福寺」を訪ねました。
ここは、大内弘世が山口に移って以来住んでいたところで、歴代の大内氏はここで政務を執りました。

 
 大内弘世を始めとする歴代大内氏が築きあげた「大内文化」は、京の都を模倣して街づくりを行い「西の京」と呼ばれました。

「西の京」は、山口市内の"瑠璃光寺"(五重塔)や"雪舟庭"がそれを代表する現存の場所です。


 本堂は、美しい"檜皮葺き"となっています。 

 
 
     「龍福寺」には、毛利隆元が建てた大内義隆の菩提もあります。


 境内にある「しあわせのかね」

 
 お寺は、ほぼ境内全域が"大内氏館跡"ということで国の史跡として整備されています。
お寺の隣、「大内氏館跡」は、当時の庭園と思われる池などが再現されています。

 
 
   周りの木々がまだ色付いていない中、梅は、まさに「ふっくらほころびはじめて」いました。


"三次人形"の重厚感とは違う繊細さを持った"大内人形"を是非、この機会に鑑賞して下さい!