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2016年10月16日  
岡山芸術交流2016!

 ■ Okayama Art Summit 2016


"晴れの国"岡山は、きょうも晴れだった!
久しぶりの快晴の週末!CSで燃える広島をあとに岡山市にやって来ました。

今回は、先週から始まった「岡山芸術交流」(アートサミット)を見てきました。

 まずは、こちら岡山城そばの「林原美術館」からSTART!
                                                                                           


 
 
   今年初めて開催される「岡山芸術交流」は、芸術を通じてさまざまな交流を目指す大型国際展覧会ということで、世界16カ国から31組のアーティストたちが集結します。


鑑賞料は、全エリア共通1800円です。

 
 

まず、こちら「林原美術館」の中庭に置かれたオブジェは、ライオン頭の裸像らぞー

              パリのピエール・ユイグの作品 




 よーく見ると頭の周りブンブン蜂が飛んでいます。
 ライオンのタテガミではなく蜂の巣だったのです!
 ハチがチクリン!
  ↓ ↓
 
    "チクリン"と言えば・・・ 
同じく、別の中庭には、アメリカのレイチェル・ローズ「エッグ」
 竹林水晶玉です。

 
 室内では、水槽に生きたエビの幼生やヤドカリが!
先ほどのハチの巣とは逆にマスク(お面)を担いだヤドカリさんがノソノソ動いていました。
気に入ってるのか、迷惑なのかは分かりません。
 
   
   レイチェル・ローズは映像作品が多く、19世紀から20世紀の絵本の挿絵からイメージを抽出して現代風に再構成しています。

たしかに・・・。

 
 岡山県庁前広場には、アムステルダムとベルリンを拠点に活動しているトルコ人、アーメット・オーグットの「後ろ髪引かれ隊」的作品が並んでいます。
 
 
   作品も素敵ですが、県庁庁舎もレトロ感と遊びの空間があって素敵でした。
その向かいの図書館も憩いの空間がふんだんにあって素晴らしい!
この辺の岡山は緑も多く落ち着くエリアです。

 
続いて"岡山城"のエリアへ!
青空にザクロザックリ弾けて赤い実が・・・。
よく近所の庭で見かけましたが、久しぶりの光景です。

青空とのコントラストが素晴らしい!

 
   
     「岡山城」に天守前広場まで登ると工事現場のイントレが組んでありました。
一箇所だけ足場が組んであり歩けるよになっておりそれに添って歩くと「白い盆栽」に出会いました。

ナント!アルゼンチンの作家、リクリット・ティラヴァーニャの作品です。
 更に奥へ進むとアルミで囲まれた「茶室」が出現!
茶室の中は、湾曲したミラーの壁面になっており、同じように盆栽もありました。

このほかにも幾つか作品がありましたが、時間の都合で次へGO!
 
 
   岡山城と後楽園の間には川が流れており、川沿いではカフェなども出て、ノンビリとした憩いの空間になっていました。

向こうに見えるのは、岡山城(右)と後楽園(左)を結ぶ「月見橋」でございます。
 
"後楽園通り"には、レトロなお店が沢山あります。
たとえシャッターが閉まっていてもイラストが観光客を出迎えてくれます。

 
 
   そのレトロ街の角っこに「旧福岡醤油建物」があります。
ここも芸術交流の開催場所ですが、展示物はなく、建物自体が"展示物"なのかもしれませんが、中で流れている"音楽"がアート作品らしい。
受付に立ってらっしゃる白衣風の向かって左に方がマネキン作品かと思ったらホンモノでした。失礼しました。

 
 
  お醤油屋さんのお隣の敷地に宇宙からの落下物が・・・!
アスファルトは、落下した時に掘れたのか!
イギリスの作家、ライアン・ガンダー「編集は高くつくので」と言う、タイトルでよけい意味が分からなくなった作品です。 

 
 生活感の漂う周囲に突如現れた異次元の物体に、ご近所の皆さまも立ち止まって携帯、スマホで写メしてました。
 
 
   次の会場「旧後楽館天神校舎跡地」に行くと、まず目に飛び込んでくるのがベンツの軍団!1700万円×5台!このイベントのサポート企業のひとつです。
 
 「Okayama Art Summit 2016 Official Car」と書いてありますが、イベント終了後は、この車、どうなるのでしょうか?
 
 
   入り口付近にあったので「駐輪場」かと思ったら、カナダの作家、ロシェル・ゴールドバーグの作品でした。
 
 入口に"コーヒーショップ"、外国人が絵になります。
ただのカフェかと思ったら、横にあるライト点滅していて(左にあるのにライト)、これがアルジェリアのフィリップ・パレーノのアート作品だそうです。
聞いてみないと分からないもので、切れかけている蛍光灯かと思いました。
 
   部屋の中は様々なアート作品が展開されています。
この作品は、透明のアクリル版にグラフィックな模様が書かれています。
 
 外には、昔、楽々園にあった"パットパットゴルフ"もどきの作品「デヴェロプメント」が展開されています。
「デヴェロプメント」は、今回の「岡山芸術交流」のテーマで、作者は、トータル・ディレクターリアム・ギリックです。
様々な変形パターが用意されており、実際に遊べます。
 
 
  続いての会場は、「岡山県天神山文化プラザ」です。
都会の中のオアシスのような緑と岩が印象的な施設です。 
 "ジョエンヌ"という作品は、イギリスのサイモン・フジワラの映像作品で、巨大なポートレイトと映像で紹介しています。
 
 
   岡山と言えば"桃太郎"!
眞島竜男の「281」という作品は、粘土で、ひび割れた桃の前に筆のようなものが正座しています。
 
 エストニアのカーチャ・ノヴィスコーワの作品は、透明感とニョロニョロ感のある流動的作品です。
"桃太郎"のどっしり感とは対照的です。
 
  外には、フィリップ・パレーノ青木淳建築計画事務所がコラボレーションした作品「A&A TUBE」です。
近所の親子が作品に溶け込んでいました。
 
 アート的にも近所的にも価値のある作品ではないでしょうか?
 
   
 



 作品は、室内や空き地にとどまらず、建築物にも展開されています。
桃太郎通りと岡山城を結ぶ交差点には、ビルの壁面は、マイケル・クレイグ=マーティン「Beacon」(かがり火)という作品が描かれています。          ← ↓      
「beacon」のすぐ向かいには、更に高い塔、リアル・ギリック「Faceted Development」が象徴的に立っています。





 
   


  ふたつの作品が寄り添っています。
  日常の風景新鮮に見えることでしょう! 
 
   岡山と言えばジーンズ(デニム)ですが、デニム素材を使った作品は、東京大学、京都大学、神戸大学大学院の連携プロジェクト「ちいさな"テロワール"内の一作品です。

 
 時間が過ぎていたので閉店模様でしたが、オープンしていれば、同時にお店が展開されていたようです。
 

全ての会場は、15分圏内ということで、コンパクトにまとまった芸術祭ですが、映像作品も多く、意外に時間がかかりました。
そんな訳で侮ってはいけません!
今回、1日では行けきれなかった所もあります。

 
 会期は11月27日までですので、「芸術の秋」を楽しみにお出かけください。
「瀬戸内国際芸術祭」(秋の会期)も丁度開催中ですので、合わせてお楽しみ下さい。
 


 作品数が多く、まだ紹介しきれていませんが、
 とりあえず、ご静聴(見)ありがとうございました!