ホーム > TOPICS > ぶらまちアート@竹原藝術祭
2016年07月31日  
ぶらまちアート@竹原藝術祭
 ■ ぶらまちアート
   歴史・町・広島竹原藝術祭


竹原市町並み保存地区に於いて、2回目となる「ぶらまちアート」が開催されています。

いつもは静かな町並み保存地区周辺がこの日はが立って賑やか!土曜と日曜は、江戸時代から続く伝統的な海のお祭り"竹原住吉まつり"が開催されるそうです。
 
 
 
   しかしながらこの度は、こっちじゃなくて、7月29日(金)から始まった「ぶらまちアート」を見にやってきました。


 この暖簾(のれん)がある家にはアート作品が展示されています。
気分はノリノリなのに暖簾とは・・・。


 
 アート作品は、東京芸術大学の学生・大学院生12名が制作したもので、歴史ある古民家で現代アートがどのようにコラボってるか、興味深々で訪れました。

外は30度以上の真夏日!でも古民家内は比較的涼しいです。
                                    

 
 
   まず最初に訪れたのは上吉井邸に展示されている丸山太郎さん「いくつかの断片」です。
畳の上に置かれた彫刻は、質感と色彩が妙にマッチしていました。
いきなりの存在感に圧倒されました。


 
 同じく上吉井邸の作品、山本暦(こよみ)さん「A day」!お皿に描かれているのはデジタルプリントです。(左)


右は、小林恵実子さん「木目金林檎」
木目金という金属を何層にも重ねて、模様を出す伝統技法を使っています。


 
   
   これ、の一輪挿しだそうです。
久保万理子さん"sora""umi""kigi"という作品です。
渡り鳥が群れで静かに飛んでゆく様子、海面が波できらきらと輝いている様子、湿度の多い森の中の木々の様子を表現したそうです。
 移動は、スクーターで!いいどいいど!


修景広場には、チョット不気味?
村岡佑樹さん「出会う」という作品です。
ただ出会えることを待っているんだそうです。
(かわいそ)
 
   
   複雑な人間関係をに置き換えた屏風。

竹内ひかりさん「六曲屏風~猫関係図~」です。色々な角度から楽しめる屏風だそうです。

 
 曲がった梁のようにFRPを使った作品、
村岡佑樹さん「念」という作品でんねん

素材的には、歴史ある建物に違和感を感じますが曲線が同化しています。
私も暑さのせいでどうかしてます。

 
   
   和で統一された空間は、しっくりきながらが斜めに交錯することでインパクトを与えています。
青木基文さん「うつしみ」は、真ん中のブロンズのが主体作品です。(こころを打つわ


 
 展示会場内には、地元の方がアンケートなどを案内されておられますが、暑いので団扇であおいでくださったり歓待してくださいました。(内輪のはなしでした)



 
 
  次は"藤井酒造酒蔵交流館"の酒蔵に展示された新井健さんの作品「untitled」
酒瓶を運ぶカーゴの名のカゴ空き瓶を使ってそこにレーザーをあてる作品です。
 
 音楽とともにアンビエントな空間が広がります!
先週に続いて、すりガラスの質感が柔らかです。

右の作品は大きな貝殻です。
 
   
   加藤成海さんの作品「pick」
浜辺に落ちているたくさんの宝物は、どれを持って帰ろうか悩むそうです。
自然物に対する愛情と愛着を感じる作品です。


 
 大杉翔子さん「紙杉玉」(左)は、塩田の町"竹原"を題材に、版画と紙で杉玉を作りました。


村岡佑樹さんの作品「器」(右)も"塩"がテーマです。
塩で作られた白くて大きな器も会場にフィット!

 
   
  古民家に浴衣・・・いい風情ですが、これで出来てます。
大杉翔子さん「紙絞り風 松竹梅鶴亀文様」ということで、色合いはシットリですがおめでたさ満載です。 紙ってる

 
 青木基文さんの作品「RAM」(左)
ブロンズ、ステンレス、真鍮の作品。
小さいですが、重みと繊細さと荒々しさが同居した不思議な作品です。


右は"ふすまの取っ手"を集めた大杉翔子さん「引き手あまた」。タイトルがグーッ!
 
   
   森川邸の庭を眺める猫たち!これも石粉粘土で作られた作品です。
竹内ひかりさん「みやびな集会」は、猫たちの集まりに私たちも参加させてもらっているような雰囲気です。

 
 "竹原"をダイレクトに表現した作品!
竹内ひかりさん「竹取物語」は竹づくしです。「竹はうつくしい!」

 
 
   和の空間に突如現れた佐々夏美さん「花占い」
相当インパクトがありました!
佐々さんは「咲いている花を見ていると美しいと思うと同時に、花の開花で気付く季節の移り変わりに少し嫌気がさしてしまうような気持ちを描いた」そうです。色彩がイイ!

 
トップページにも載せましたが、インパクト大な作品は、後藤宙(かなた)さんの「構造の表象-1-」です。
お名前もインパクトあります。 
   
    小林恵美子さんの作品「壁にプラム」
 



何日か雨の続いた竹原で感じた作品(デジタルプリント)だそうです。
小さくてよく見えませんが、是非、会場でご覧ください。
山本暦(こよみ)さんの作品「The opposite side」(向かい側?)

 
ぶらまちアート
「歴史・町・広島竹原藝術祭」

静かな和の空間と若い人たちのエネルギーの融合をお楽しみ下さい。
会期は8月26日(金)まで


最後は私の作品です。画像の左が松の樹皮"自然の美"、右が猫の集会"アートの美"、真ん中が"お尻の美"でした。