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2016年04月24日  
瀬戸内国際芸術祭 in 沙弥島(坂出市)
  瀬戸内国際芸術祭 in 沙弥島(坂出市)



 「沙弥島」って読めますか?「しゃみじま」と読みます。
"島"と言っても"離島"ではなく陸続きの突端です。写真も撮ったんです。
瀬戸大橋を渡りきった坂出市(香川県)にあるさかい
 

 
 
   かつての島の入り口は"沙弥漁港"です。
周囲の瀬戸大橋、瀬戸大橋記念公園の雰囲気とは違い、昔ながらの静かな港です。

遠くに瀬戸大橋が見えます。
 
 セトゲー(瀬戸内芸術祭)は3年に1度、岡山と香川の島々を中心に春、夏、秋に開催されます。

この青い旗を目印に辿っていきます。 
 
   
                  ↑ ↑ 
記念公園内には「香川県立東山魁夷せとうち美術館」があります。




まず最初の旗印は、ターニャ・プレミンガーの作品「階層・地層・層」そーかい!巨大うんちじゃあないのか!





 
 セトゲー春の会期の最終日にギリギリセーフで臨んだわけですが、なにやら黒服を着た若者たちがパフォーマンスを繰り広げていました。

 
 
     ここは、もう少し初夏にかかるとが綺麗だったと思われます。

なだらかな斜面を音楽に合わせて登ります。
 続いて訪れたのは「沙弥島・西ノ浜の家」
    (藤山哲朗+富井一級建設設計事務所)

海水浴場の海の家として建てられていますが、ご覧のように建物自体がアートとしても存在しています。




 
 
   建物の前で気持ちよさそに食事!2日間限定の"鯛めし"が食べられるはずだったんですが・・・売り切れでしたい

 
 浜辺にはカラフルな漁網が立っています。五十嵐靖晃「そらあみ」!風にそよいで綺麗です。


 
 
   "そらあみ"は、瀬戸大橋でつながる与島、岩黒島など五つの島で約1ヶ月かけて編んだ5枚の漁網"そらあみ"を1枚につなぎ合わせたものです。

 
 高さ5m、長さ60m"そらあみ"は、各島のワークショップで漁師さん一般の参加者が作り上げたものです。
空に透かして見ると、天気(雲)によって色や見え方が変わります。


 
 
   セトゲーには、若い人たちから年配の方まで、実に幅広い方々が見に来られています。(その縮図)


 "そらあみ"作りに参加された各島の人たちのお名前が書かれたボードボーッと見ている人たち。
 


 海岸沿いにある"万葉会館"
これからここで「サヌカイト 癒しのコンサート in 沙弥島」が開催されます。チョット覗いてみます。






  坂出市長(彩宏さん)
 
    地元が産地のサヌカイトは、世界でも珍しい岩石で、カンカン石とも呼ばれ、こうして楽器として使われています。

"COLON"(コロン)という岡山出身のデュオグループが奏でるサヌカイトは、オルゴールのように優しい音がします。

 
海岸から歩いて5分、旧沙弥小中学校を会場に展示されているアートを見て回ります!

 
   
    中に入るまで長蛇の列!期待が高まります。



待っている間、校舎の壁面に掲げられた「Las Islas-しま・しま-」は、中山玲佳:作
青と赤の海の中に世界地図のように子供達と島が描かれています。




  アートに溶け込むヒト
 小さな校庭には、神戸芸術工科大学アートクラフト学科の作品「赤い鯉のぼり」悠然と泳いでいました。友禅の鯉ではありません。

 
 
  20分ほど待ってやっと教室に入れました。

かわい ひろゆき作「ハレの日、金時への道」
教室一面にあるのは、"雪"ではなく"塩"なんです。
その塩に埋まりかけているのは瓶詰めの金時人参ピクルスです。ビックリスル



 
 ガラス瓶の中の金時人参は、ジモピーの親子と共同で育てました。
その周りには、地元の子供たちのメッセージ入り人形が散りばめられています。

 
   
   続いてお隣の教室では、天井から無数の赤いボタンがぶら下がっていました。
 
 草間彌生のドット柄ではなく、ボタンを下から見たの図!
戸矢崎満雄 作「そら飛ぶ赤いボタン」です。

要らなくなった"赤いボタン"が地域から集まり空を飛んでいます!


 
 
   全体を見ると、空飛ぶ"ハート型じゅうたん"になっています。
と同時に、(写っていませんが)床は"白いボタン"が敷き詰められています。

作業過程を想像すると只々関心してしまいます。
 奥の教室には、散らかった床の机の上に"巨大ネジ"
しりあがり寿 作「赤いネジ」

力を表す巨大な複数の"赤いネジ"(記憶の力)が、教室の床に喰い込むように、締まったり緩んだりしながら回り続けています。

 
 
   
 "意味"は良く分かりませんでしたが、インパクトのある色と陰影で、心にねじ込まれた感じでした。





教室を出ると、学校の前には「ナカンダ浜」が広がり、ここもアート会場になっています。

 
 
   藤山哲朗 作「赤い窓の回廊」

アルミサッシと木枠の窓が交錯し"色付き網戸"になっています。
「作品に触らないで下さい。」ということはサッシがつきますが、子供達は頻繁に出入りしていました。
後ろは瀬戸大橋です。

 
 この作品は見逃してしまいそうです!
みなと公園の駐車場沖合いに突き出ている防波堤の先にオブジェが!

インドの作家、ジティッシュ・カラット「Rippled Sky for Hitomaro」
 
ホースから流れる水が時々踊ります
 
  アートをたくさん見たあーとは、木や木の影までもアートに見えてきます。お後がよろしいようで・・・。


瀬戸内国際芸術祭春の会期は終了しましたが、夏の会期は、小豆島などを島々を中心に7月18日から開催されます。