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2016年01月09日  
レトロな旅!part2 in 小鹿田焼の里
 ■ レトロな旅!part2 in 小鹿田焼の里


 大分県日田市の「レトロな旅」!先週は、日田市内周辺をご紹介しましたが、今週は、日田市内からクルマで約30分、「小鹿田焼の里」をご紹介します。


その前に、こので履いた足袋・・・ではなく、"旅の宿"をご紹介します。コチラです! 
 
 いわゆる「日田温泉街」から少し離れた(車で10分ぐらい)ところにある"かやうさぎ"というお宿です。

名前の通り母屋が茅葺き屋根のレトロなお宿です。


 
 母屋は、よもやの築120年!
満室でも20名しか泊まれないそうです。

"鹿威し"に桃色と赤の椿の花びらがピッタンコな感じです。




 
  入口に垂れ下がる暖簾は、ぶら下がっても乗れん

 
 いわゆる"ロビー"から落ち着く佇まい・・・。

磨りガラスに丸い透明ガラスは、大正ロマンな雰囲気です!


 
  そのガラスの向こうには、"なまこ壁"椿の花が一輪!
   絵になりすぎでした。


 

自在鍵に掛けられた鉄瓶の下でチリチリと火が燃える囲炉裏
古き良き日本の風景が暖かく包み込んでくれます。




 





 続いて本題の「小鹿田焼の里(おんたやきのさと)
 全てが"和モダン"だもん
部屋の窓の向こうには川が流れており、川のせせらぎで最初は風情を感じていましたが、夜中はチョットでした。


周囲の自然ともマッチしていますので、紅葉のシーズンがバッチリだと思います。




 
 日田市内からクルマで約30分北へ来た

ここは、標高440mの山あいの自然に囲まれた地域で、"小鹿田焼"の窯元が手仕事に取り組んでおられます。

焼き物には、土と水と木が必要ですが、日田は三つ揃った焼き物には理想的な場所です。

 
 高低差のある場所に、開窯以来300年に渡って伝統を守り続けた10軒の窯元があり、国の「無形文化財保持団体」の指定を受けています。


 
 川から引いた水を"鹿威し"の原理で陶土をこねる"唐臼"の音は、「残したい日本の音風景百選」に選ばれています。

ザー(川の流れる音)、ギーッゴン!の繰り返しです。

 
 里にはいくつもの"登り窯"があり、この地区の景観のシンボルとなっています。
 
 "小鹿田焼"は、親から子のみで伝承する「一子相伝」の伝統技法で、開窯当時のままの作業場で、今もなお伝承されています。


 
 "小鹿田焼"は、民衆の暮らしのための"民芸陶器"ですので、"官窯"のように華麗さはありませんが、素朴で柔らかい温かみがあります。

 
 

お値段も手間がかかっている割にお手頃です






特徴は、"飛び鉋(かんな)"と呼ばれる引っ掻いたような幾何学的模様で、お刺身などの素材を生き生きと映えさせる模様となっています。↓ ↓
 イギリスの陶芸家、画家のバーナード・リーチもこの地を訪れ作品を残しています。

 
 坂道になっているので道沿いにはコンクリートで作られた法面がありますが、無造作に"小鹿田焼"のお皿が埋め込まれていました。


 
 "小鹿田焼"は、毎年5月と10月に陶器市があるそうで、時期を合わせて行かれるのもよろしいんじゃないでしょうか。


周囲には棚田もあり、一帯がまさに里としての佇まいで独特です。
是非、行ってみて下さい。