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2015年05月10日  
「いす-1GP in 岡山大会2015」開催!(倉敷市水島)
   「いす-1GP in 岡山2015」開催!


「2時間耐久事務いすレース」"いす-1GP"(いすワン・グランプリ)が岡山県倉敷市水島で5月9日(土)開催されました!

水島と言えば"コンビナート"夜景ヤケに美しいところです。




 
 
   今回目当ての"いす-1GP"は、コンビナートから車で10分ほどの水島東常磐町商店街で開催されます。

こちらも"夜景"は綺麗そうですが、いわゆるお休みの日はシャッターが降りている昔ながらの商店街。

しかしこの日ばかりは違います!


 
 車を駐車場に停めて、そこから歩いて会場までの商店街も懐かしいものが目立ちます。
 
   
     この日、商店街のアーケードでは、まるでサザエさんの世界を再現するかのような"青空将棋対局"が行われていました。

しかも子供たちが大人と混ざって対局をしていました。(ビックリ!&感動!)

 
まるで"昭和の世界"へタイムスリップしたようでした。 

とても静かな世界で、これから体感する数十メートル先のお祭り騒ぎとは対極的な対局でした。

 
 
  "レトロ"に感激したその先は、「いす-1GP」の会場"水島商店街通り"です。

細い商店街の両端には露天が並んでいます。

 
 "いす-1GP"は、正式には「2時間耐久事務いすレース」と言い、通常、会社で使っているコロ付きの事務椅子をマシンに2時間でコースを何周するかを競うレースです。


2010年から毎年、京都の"キララ商店街"で行われており、近年、全国に広がりつつあります。
 
     全コースを見渡せるステージ上にDJが陣取っています。


優勝者には、地元産米90㌔が贈られます。



 
 これまで長崎、山形、徳島と開催されて、今回の岡山大会は中国地方では初めてとなります。

大会は、本選の"いす-1GP"の前に、半分の1時間で争われる"いす2GP"が行われました。

 
 
     椅子には、どっちを向いて座っても構いませんが、走るのは足を蹴ってスピードをつけるため、後ろ向きに走ります。

体力的に自信のある若い男性が多いですが、女性や年配の方々も参加されています。

 
 
「いや~ん、撮っちゃダメ!」
 お店の前で転びました!"店頭"だけに。


先月お邪魔した備前日生(ひなせ)町から"日生カキオコ"チームも参戦していました。


 
   
   レースは、ル・マンと同じように3人1組でチームを作り、交代で走ります。
みなさん様々な衣装で臨んでいますが、ヘルメット膝・肘パッドは必須です。

 
 椅子は事務用のみ、改造してはいけませんが、塗るのは構いません。
オンボードカメラを付けたマシンもありました。
壊れた時用に1台だけ代車持ち込み可!です。


 
 
     プロパンをかぶった「水島ガス」チームは、目立つだけではなく、見事!予選タイムで1位!ポールポジションを獲得しました。


 スターティング・グリッドです。
 午後1時45分、71チームの予選を勝ち抜いた上位40チームが、いよいよ本選"いす-1GP"のスターティング・グリッドにつきました。

スタート前のマシンのエンジン音はしませんがガヤガヤしてます。
 
 
   赤いジャンバーのおじさん達は、周回チェッカーです。「間違えんさんな、ますや味噌よ!」
 
 地元高校生たちも数えます。

会場では、スタート10秒前から、観客とともにカウントダウンです。
   
          スタート前の緊張感! 




いよいよスタート!細長い商店街は、1周というか往復およそ185m
この狭い空間に4000人あまりの人たちが声援をおくりました。




 


 そして、声援をおくるのは観客ばかりではありません。
ナント!レースBGMを沿道から生演奏7バンドディープ・パープル"バーン"のみをノンストップ2時間、演奏しました。

バンドも"2時間耐久"、素晴らしくクレイジーな企画です!



 いったい、何回"バーン"を演奏したんでしょうか!
 
 
     とにかく、おじさん達が嬉しそうに楽しそうに、自分たちの演奏に酔いしれながら歌い、演奏し続ける姿に感動しました。
 
 演奏が途切れないよう、常にステージ袖でジャックを手にして待機しながら延々2時間!
レースが終了しても頭の中は"バーン"が鳴り続けていました。

 
   
   レースのほうに目をやると、演奏とは無関係にデッドヒートが繰り広げられていました。
楽しそうだった選手の顔からは笑顔が消え、過酷な表情に変わっていました。

 
 3人1組のチームは、誰が何周しても構いませんが、最低1人、1周しなくてはいけません。

メイン通りから外れた横道では、走った選手が倒れていたり、タープを張ってお弁当を食べている人が居たり様々です。

 
 
   後ろ向きにスピードを出すと真っ直ぐ走るのが難しいようです。
コースを外れたりぶつかったりするケースが、疲れる終盤に多発します。

 
ラグビー部のヒトでもこれですから・・・。

ガソリンの給油は不要ですが、水分補給のためピットインです。

 
   
   そして、長い長い2時間もいよいよ終焉の時を迎えました。



ピストルの号砲とともに、チェッカー・フラッグが振られ、ゴールラインを超えたマシンの周回がチェックされます。



 
 発表前に、自信満々チームが勝利確信のポーズ!    
   完走したあとはどのチームも満足感と笑顔に溢れていました。

 
 そして表彰式!
まず"いす-2GP"の第1位は、大阪の「清滝友の会Bチーム」(47周)でした。

第2位は、「橋本とゆかいな仲間たち」(42周) この人たち 


 
 
   
第3位は「フジテレビめざましテレビモアセブン」チーム(41周)!
わざわざ東京からお越しになったんですね。
女子が入って3位は素晴らしい!


 
 主催者特別賞は、「水島ガス」チーム!目立っていただけでなく、予選タイムでトップを叩き出し、瞬発力が評価されました。

ガスだけにスガスガしい3人でした!

 
 
   そして"いす-1GP"の第3位は、大健闘!地元岡山大学の天文部(92周)!全く強そうでないところがチャームポイントでした。
お米30㌔を手にしました!

 
 "いす-1GP"の第1位と第2位は、いかにも強そうな大阪のトライアスロン・チーム「清滝友の会」Aチーム(1位107周)、Cチーム(2位100周)でした。


これを見ると3位の岡大は大健闘でしょ?しかも「天文部」ですよ!
 
   最後はシャンパンファイトで締めくくりました。

次は5月23日に徳島で開催となります。
是非、広島でも開催して欲しいものです。