ホーム > TOPICS > 横川「かよこバス」開業110周年!記念祭
2015年02月15日  
横川「かよこバス」開業110周年!記念祭
 

 ■ 横川バレンタイン「横川かよこバス記念祭」

 
 国産乗合バス発祥の地とされる横川駅前広場で、"かよこバス"開業110周年の記念式典とイベントが、バレンタインデーの2月14日に開催されました。



  JR横川駅は、1日約18,000人が利用します。

 

 
 広電の市内電車は、ここから江波方面と千田町方面の広電車庫まで運行します。

 
 JRと広電とは、屋根がつながっているので、雨の時も濡れずに乗り降り出来ます。やねこくないワケです。

        "駅前広場"は、この電停の左側です。

 
広場前には、「廣島かよこバス活用委員会」告知坂が掲示してありました。

 
 
"かよこバス"は、当時運行していた可部の「か」の字と横川の「よこ」を取って命名されました。(あー、それで「かよこ」かよ。)
 


 
 2004年に復元された"かよこバス"は、12人乗りで、長さ4.4m、幅1.8m、高さは2.8m。

 
 バスの車体は、1905年2月5日の開業式当日とみられる写真を参考に、杉の枝で飾られています。(バスのカツラみたいです。)


 
 ボディは、総ケヤキ造りで、地元の方々がたった1枚の当時の写真を頼りに3年かけて復元しました。

 
 乗り降りは後ろから!もマンションみたいですし、天井の小窓がオシャレですねぇ・・・。

細部まで気を配られた装飾の数々を見ると、当時のバスは、決して庶民の乗り物ではなかったようです。
 
 ダッシュボードは、いたってシンプル!

当時は、アメリカ製のエンジンで走っていたそうです。

 
 運転席にはフロントガラスがありません。風がスースーで顔が冷たかったことでしょう。
ちなみに運転席の"横側""壁"です。
 
 午前10時から記念の神事が、地元、三篠神社の神主さんによって執り行われました。バスに面と向かって。


 
 神主さんの向こうには、110年前の式典の様子を報じた新聞記事が大きく掲載されているほか、横川とバスの歴史が写真とともに展示されています。
 
 式典の後は、近くの"横川シネマ"で、蓄音機を使ったレコードコンサートやタンゴのダンスなどが行われ、夜は、バレンタインデーにちなんで、川岸からハート型の花火を打ち上げることになっています。
 
 神事の後、立ち寄った人達に、横川の見所を紹介した"2015よこがわ手帖"と記念の"紅白餅"が配られました。

 
 折角ですので、横川界隈をぷらぷらしてみました。
駅と隣接する商店街"横川くろすろーど"は、昔ながらの佇まいで、人情味が溢れていそうな雰囲気がいっぱいです。
 
 

"横川くろすろーど"の先は"よこがわ星のみち"と名付けられています。
"横川シネマ"や女子サッカー"アンジュヴィオレ"の事務所などがあり、レトロ感と新しさが同居しています。
 
 広島を拠点に活動するアーティスト"SUIKO"の壁画 



 ↓ 通りの横道の路地がまたレトロ感溢れています。
 この二つの商店街を分ける県道277号線を北へ歩いて5分、スポーツ関係やマスコミ関係の方々に人気の「ホワイト餃子」があります。
残念ながらまだ開店していませんでした。
この辺りは"金星商店街"と呼ばれています。
 
 逆に南下して行くと「本通り商店街」です。
車道と歩道が綺麗に整備されて、新しいお店も沢山あります。
 
 そんな新しい雰囲気の本通りの中、私が学生時代(40年前)から存在する"竹田衣料店"があります。
めっちゃ安い衣料の数々、見かけによらず(失礼)穴場スポットです。
 
 前後しますが、先ほどの"金星商店街"の中に佇む"三篠神社"は、先ほど記念式で神事を行っておられました。

被爆した敷石を使っているそうです。 
 
 ビルの谷間に佇む"三篠神社"は、陽の当たる時間が少なそうでしたが、ピンクのが咲いていました。


 
 かつて110年前は、交通の要衝として日本の最先端を行っていた"横川"!
今もJRや市内電車だけでなく、バスも交通の重要な拠点として走り続けています。