2015年01月25日 |
3週連続アイランド!は「上関」の祝島&長島
■ 島シリーズ第3弾!は上関町(山口県)の祝島&長島 冬の僅かな陽気に誘われて、3週続けて島巡り!終わったはずの「しまのわ」が今週も続いています。 本土側の上関町から「上関大橋」を渡り"長島"へ!→ |
まずは、1日3便しかない"祝島"を目指します。 室津から祝島まで双胴船"いわい"で片道約40分!です。 ← 上関大橋の袂に灯台が自慢げに立っていました。どうだい! |
祝島までの各港に寄稿する最初の便ということで、ヒト以外にも郵便物や朝刊などが積み込まれて、各港で下ろされていました。 → |
瀬戸内海でも滅多にないというような冬の快晴で風のない一日となり、多島美や海と空のブルーを満喫することができました。 祝島周辺は竹原市沖と同じように、数少ないスナメリが見ることができるポイントとなっています。 |
海から眺める"長島"は、港以外は、険しい岩に囲まれた美しい島でした。感動モノでした。 |
「祝島港」は、防波堤に囲まれているとは言え、ご覧のような穏やかな海面でした。 島のヒトの話によると、風の強い祝島では、このような穏やかで気持ちの良い日は、冬の間、1日か2日ぐらしかないということで、とてもラッキーな気持ちになりました。 |
「祝島」は、周囲12キロ、人口は、446人(昨年末現在)です。 多い時には5,000人居た人口が10分の1以下に減少した過疎化の島ですが、島に着いたとたん白っぽい建物が沢山目につきました。 |
そして、何と言っても多く見られる石積みの"練壁"(ねりかべ)が特徴の島です。 この"練塀"の細い路地のことを「あいご」と呼ぶそうです。 |
このような練壁は、瀬戸内海では見ることができませんが、韓国の"済州島"では、今も見ることが出来るそうです。 祝島は、鞆の浦や蒲苅と同じように、江戸時代の朝鮮通信使との関わりが記述されています。 |
← "あいご"と呼ばれる路地を歩いていると"練塀"(ねりへい)もどきの"ネコオブジェ"を見つけました。 この辺りは、山が迫って、尾道のように坂が多い街です。 ← |
祝島は、丁度"周防灘"と"伊予灘"の境目に位置し、昔から海上交通の要衝として万葉集にも登場しています。 |
← 白っぽい壁や建物と青い空、エーゲ海のギリシャを彷彿とさせます。 |
"練り壁"と同様に独特の雰囲気を醸し出しているのが瓦です。 一見普通と変わらぬカワラですが、多くのうちでは漆喰やセメントで塗り固めています。 |
これは、冬の強い風と、夏には台風の進路にあたることから飛ばないように固められているものです。 ← 中には、屋根をロープで縛って岩を重しにしているオモシろい光景も見られました。 |
「善徳寺」というお寺です。 お寺の壁も同じように"練り塀"です。オシャレな感じです。 → |
祝島では、4年に一度、船の完全を祈願する「神舞」(かんまい)と呼ばれる皆伝馬による勇壮なお祭りが行われます。 次回は再来年の夏ということで、それに合わせて行かれるのもオススメです。 |
島の人口の7割が65歳以上の高齢者ということですが、これから若い人たちが移り住むと、面白い島になりそうです。 |
↑ ↑ 1日3便しかない定期便なので、出発時には、島の方々がお見送りに来られ、船が出稿すると波戸をでるまで手を降っておられました。 さすがはハート型の島"祝島"!ハートフルな方々が多いようです。 船便の都合で滞在時間は約2時間、続いて"長島"を目指します。 |
「上関大橋」を渡る手前には、"四階楼"(しかいろう)という建物があります。 幕末に活躍した小方謙九郎が建てた和洋折衷の4階建て木造建物で、国の重要文化財に指定されています。 中は、ステンドグラスの窓もありますが和風で、外観は雲竜、鳳凰、唐獅子牡丹などが描かれ独特の雰囲気となっています。 ↓ ↓ |
「四階楼」の向かい側には、先月オープンしたばかりの道の駅「上関海峡」があります。 |
この日は、500円でアジの詰め放題があったそうですがすでに終了していました。 |
ならば自ら釣るしかないと、アジのアジト、長島の"四代港"(しだいこう)を目指したしだいです。 |
港の防波堤の中では、地元のおじちゃんが、中国では高級食材で人気のナマコを獲っておられました。 「箱メガネ」で一刺し!さすがの技です! → ↓ トビが高いところから狙っています。 |
失礼して上から撮らせて頂きました。 ↑ バケツに入れてタオルで蓋をしていたアジが元気に飛び出しています。アジャ!「中は寒いっす。」 |
500円で詰め放題!よりはるかに沢山の釣果でちょうか? 真っ昼間に25cm前後のアジが大漁でした! |
上関の長島と祝島は、両方とも魅力一杯の島でした。 特に"祝島"では、改めて離島の独特の文化を肌で感じました。 |