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2015年01月11日  
百島(尾道市)はアートの島!
 ■ 尾道市の"百島"はアートな島でした!


常石港(福山市)から高速艇orフェリーで尾道市の"百島"を目指します。
料金は大人250円、約10分で百島の福田港に着きます。





 
 
   海上から見るツネイシ造船の建造中のタンカーは圧巻です。
ボーッと見とれてはアッカン

 
   豪華客船も停泊中でした。      
   丁度、本土から宮島へ行くぐらいの時間で"百島"へ到着です。

百島は、周囲は約11㌔、中四国の全体から見るとほぼ真ん中に位置しています。


 
福田港に到着すると島内の案内板がありました。
まずは、「ART BASE」を目指し、徒歩で向かいました。トホホ・・・。
 
   
 
               ↑ ↑
途中、瀬戸内海の島らしく柑橘系の畑があちこちに見られました。

 

港から歩いて約10分、小高い丘の上に「ART BASE 百島」があります。





 
 「ART BASE 百島」は、旧百島中学校の校舎を利用して作られた、『アーティスト達と協働者達による芸術を手段ではなく目的とする真剣な遊びの前線基地』だそうです。

アーティスト柳幸典さんらを中心に2012年に活動を行っています。


 
 
     残念ながらこの日は、作品の入れ替えで中を見ることが出来ませんでしたが、自転車を貸して頂きましたので、島内の活動拠点や作品を見て回ることにしました。



この自転車もアッと驚くアートのひとつでしょうか。
漕ぐのにひと苦労です!


 
  まず、百島東映再生計画「日章館」を覗いてみました。  

 ここは、1960年代にたった4年間だけ活躍した映画館を現在、再生中です。
外観は未完成ですが、中では作品を見ることができます。

 
 
    「日章館」は、完成した暁には、百島の産物直売所としても一部が解放され、来島者と地域住民とのコミュニケーションの場として活用される予定です。(いーどー、いーどー)


 
 中に入ると、だだっぴろい空間の水を張った上に、ネオン管で作られた"日の出"のような作品が置いてありました。

 
 
   100円を投入すると、ネオン管がオレンジ色に光り、太陽のように輝き始めました。
半円の太陽は、水面に映し出され円形になりました。


 
 これは、柳幸典氏の「ヒノマル・イルミネーション」という作品で、太陽神の神話を表象しているそうです。

 
 
 
 裏に回ってみるとこんな感じです。
作品は、白とオレンジ色で、回ったり点滅したりして暫く楽しめます。
 

こんな豪華な椅子に座って見ることができます。
いーすねぇ!
芝居小屋風に2階が桟敷のようになっています。

 

こちらは作品ではなく島内唯一の病院「百島診療所」です。
まさにドクター・コトー(孤島)です。
↓ 
   
     先生はひとり!2011年に5年ぶりに再会されたそうです。

庭のようなところに屋外便器が・・・。オブジェでしょうか?
更に島内を巡っていると旧「百島造船」のクレーンを見つけました。
「ART BASE」の方の話によりますと、たまーにチョットだけ動いていることもあるそうで・・・。


 
 
   クレーンの下には廃船が横たわっていました。
いつごろから動いていないのか気になります。
「百島造船」は、明治時代からある老舗の造船会社でしたが、30年ほど前に倒産したそうです。

 
 造船跡地には、大小数隻の廃船が横たわっていました。

最近、島に良く行くせいか、同じような光景を目にすることが多くあります。
改めて、交通機関としての船の需要が少なくなったことを目の当たりにします。
 
   
  そんな"船"を、島の廃材を利用して作ったアートがあります。
「ジェームス・ジャック」
様々なヒトの共同作業で出来上がった船は、"想像の島"まで連れて行ってくれるそうです。
 
 船内には"ランタン"置いてあったり、船首には、"鬼瓦"が取り付けてあったり、ただものではない船です。


 
   
   「ジェームス・ジャック」は、福田港近くの空き地に"展示"されていますが、船からの目線で見ると、今にも瀬戸内海へ旅に出そうです。


 
 「ジェームス・ジャック」は、架空の島"ハラヤン島"を目指します!
 (よく分かりませんが、そんなふうに書いてありました。)
 
 
   百島も例に漏れず過疎化した離島ですが、柳さんや市立大学で学んだ人たちを中心に現在アートプロジェクトが始動したばかりです。

今後の若い力に期待したいところです!