ホーム > TOPICS > 「木で未来をつくろう2014シンポジウム」@東京
2014年11月23日  
「木で未来をつくろう2014シンポジウム」@東京
 ■ 「木で、未来をつくろう2014 シンポジウム」@東京


平成26年11月20日(木)、東京の"増上寺"という東京港区のお寺で「木で、未来をつくろう2014」実行委員会・主催、林野庁など後援のシンポジウムが開催されました。



 
 「増上寺」は、モノレールの浜松町駅から歩いて10分のところにある浄土宗の大本山です。
徳川家の菩提寺として、大都会の中に建っています。

 
 東京タワーを建設する時に、増上寺の墓地の一部を提供したそうです。
ご覧のようにお寺の後ろに東京タワーがそびえ立つ不思議な光景です。

 
シンポジウムは、増上寺の境内にある「光摂殿」というところで行われました。

 



 会場の入口です。
 会場ピロティでは、「木で、未来をつくろう2014シンポジウム 特別展」が開催されていました。





看板の下には、木のチップが敷かれていましたが、たったこれだけで、デザイン的で温かみのある感じがします。↓↓

 
パネルでは、日本の森林の現状から、木材利用の必要性などを説明しています。

 



 広島県廿日市市が発祥とされる"けん玉"も木で出来ています。
よーく見ると"けん林檎"でした。↓↓
 展示物は触っていただけます。
手に取って木肌のぬくもり香りを体感して頂きます。


 
「木であったらいいな」というものと、「こんなものまであるの?」というものまで様々! 
日本の森で採れたニオイコブシを精油したアロマオイルシャンプーなどもあります。
 
 子供たちのおもちゃ楽器も木製!
金属やプラスチック製だったら見過ごしそうなものでも、つい手に取ったり鳴らしてみたくなるのは不思議ですね。
いい音します!
 
 木を薄くスライスする技術で様々なものが作られています。


 ケースラッピングも木製だと高級感が出てきます。
水引折り紙までも木で作られ展示されていました。

 
家具類は、使っていくうちに色が変化してきますが、人間と同じぐらいのスピードで変わっていくそうで、ともに"生きている"感じがします。

 



 ↓ 世界初!京都の銘木「北山杉」の丸太をくり抜いて作った
  スピーカーから流れる音は、透き通る森の空気のようです。
 
スチール製品のメーカー"イトーキ"も最近、木の製品を作っています。
オフィスに木を取り入れることで、働いている人たちがその場所に集うようになったそうです。
 
 まず第一部は、全国から木を活かした取り組みで貢献した方々(企業、団体)などを表彰する「2014年度 木づかい顕彰授賞式」が行われました。




 ↓ 司会進行は、TFM「クロノス」の高橋万里恵さんです。
 
西川農林水産大臣も来られ、ご挨拶されました。


 
続く第二部は、まず国際的建築家の坂茂(ばんしげる)さんと高橋万里恵さんによるトークセッション「木材の可能性を考える~被災地支援から美術館まで」が行われました。

坂さんは、先ごろ、建築家のノーベル賞とも言われるプリツカー賞を授賞されています。

紙管(筒状の紙で出来た芯)で作られた仮設住宅など興味深い話が次々と飛び出しました。
 
トークセッションの後は、林野庁の木材利用課長、デザイナー、建築家などのパネリストによる「今、木が新しい。木から生まれる未来のライフスタイル」と題したパネルディスカッションが行われ、約500人の会場の方々は、興味深く聞いていました。

 
 日本は国土の70%を森林が占める国です。現状は、その多くが放置されてしまっている森林をもっと有効活用することが、
 私たちの未来にとってとても重要だと言う事と、建築物以外にも沢山利用方法があるということが良く分かりました。
 人間に優しく寄り添う"木材"をもっと私たちの生活環境の中に取り入れていくよう工夫したいと思いました。
 それが"木づかい"なんですね。



 
■ 「おまけ」の東京タワー

 

昼間、増上寺の後ろにそびえ立っていて気になっていた"東京タワー"は、シンポジウムが終わって日が暮れると一層、存在感を増していました。

ライトアップされた東京タワーは、"おいでおいで"しているようで、つられて行って来ました。




"東京タワー"は、開業55周年
高さでは"スカイツリー"に抜かれてしまいましたが、存在感は圧倒的です。
「55周年」の花壇↓↓
 
オレンジ色に輝く"東京タワー"は、「オールウェイズ
三丁目の夕日」でも昭和の戦後復興の象徴として登場
していましたが、レトロな雰囲気に浸りたく久しぶり
(40数年ぶり?)に上ることにしました!




   東京タワーは1958年12月24日に一般公開されたということで、"クリスマス・イブ"だったんですねェ。

 東京タワーのマスコット"ノッポン"は、双子の男の子。

 
 東京タワー開業から約5年後に新幹線が開業ですから、このごろの世の中の変化のスピードは、今以上だったかもしれません。




 
 
  "東京タワー"のフットタウンでもイルミネーションが輝いていました。
残念ながらこの日は雨で、人気(ひとけ)もまばらでした。


 
 "東京タワー"の高さは333m!
展望台は、125mと223mのところの2ヶ所あります。

早速、上ってみますが、125mのところまでは900円!その上に行くには、更に700円が必要で、125mまでで我慢しました。

                     奥がエレベーターです。 
 
 
   夜景やけいに綺麗でした。

東京タワーが出来た頃は、周囲に殆ど高い建物はありませんでしたが、今は、同じ目線のビルが沢山あり、それはそれで、おそらくお互い眺め合って綺麗です。

 
この鉄骨美が"昭和的"で"工業的"で美しいんですねぇ・・・。
特に黒い夜空にライトアップされると際立ちます!


 
 
 





 "おまけ"のほうが長くなりましたが、
 とともに東京を再発見した一日でした。

 
 

開業当初、テレビ番組の生放送を展望台から行っていたのを思い出しました。
いわゆる"サテライト・スタジオ"のはしりです。

 








 


    ・・・END