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2013年08月25日  
瀬戸内国際芸術祭in小豆島!
 ■ 「瀬戸内国際芸術祭2013」in小豆島!

3年に一度、瀬戸内の12の島々と2つの港を舞台に開催される現代アートの祭典が「瀬戸内国際芸術祭」です。
今回は2010年に続いて2回目、新たに5つの島が加わり、一層規模が大きくなりました。

今回お邪魔したのは、オリーブでお馴染み!岡山港から70分の小豆島の会場です。
 
   小豆島の「土庄港」に着くとまず最初に出迎えてくれるのが
チェ・ジョンファ作「太陽の贈り物」です。

何はさておき、この作品の前でみなさん記念撮影を行います。
   金色に輝くオリーブの葉には、島の子供たちが寄せたメッセージが刻まれており、未来への夢を託しています。
 ● 続いて訪れたのは中山地区です。

島の真ん中にあるこの地区は、「千枚田」と呼ばれる棚田が美しく広がります。
稲はみのり、早いところではすでに刈入れをしていました。
 
 
   その棚田の麓には、今回の芸術祭でも注目度が最も高い作品の一つワン・ウェンチーの作品「小豆島の光」です。
 
 地元産の竹、約5000本を組み上げ、巨大なドームを作りました。
田んぼに突然現れたドームは、インパクト十分ですが、不思議と棚田の風景を邪魔していません。
では、中に入ってみましょう・・・。
 
 
   トンネルのような通路も全て竹製で、きっと裸足で歩くと健康に良いのではないかと思われます。
 
 中は広々!直射日光は殆どなく、風通しも良いため、気持ち良くお昼寝出来そうです・・・。すでにしています。
とても贅沢な癒しの空間ですねぇ。


 
 
  夜はLED照明による光のイルミネーションで彩りを添えるそうですが、今回、夜は行きませんでした。
 
 空(真上)を見上げるとこんな感じ!真ん中にポッコリ穴が空いて空が見えます。
この感じは、かなりアートな雰囲気でした。



 
  この作品「小豆島の光」が見下ろせる場所に、ベリィグッドな"食堂"「こまめ食堂」があります。
行き届いている"こまめ""小豆"をかけているとこがグッドです。
 
     グッドなのはフィーリングだけではなく、店内の雰囲気、風通し、そして地元でとれたお米の"おむすび"がバツグン!に美味しく600円
かき揚げも、茄子も、タコも・・・言うことなし!
     
 
 ● ヤノべケンジの「スター・アンガー」
   坂手港にある水の神様であるが球体に。     地元の方はトカゲと言ってました。        
   小豆島の醤油を使った"かき氷"! 

  ↓ 夜には、ミラーボールのようになります。
     


 ● 続いても話題作!ビートたけし×ヤノベケンジの「アンガー」! 

坂手港から歩いて15分!ビートたけしが考えヤノベケンジがアレンジして具現化した作品「アンガー」は、島の古井戸に住む化け物!
一時間おきに現れては人々を脅かすんです。




みんなじっと待ちます・・・。すると「オー!ノー!」
頭に斧が刺さった赤い目の化け物が吠えながら、水を吐きながら現れました。 ↓ 
 

  ↑ 朝9時から正時ごとに2、3分だけ出現!

 

  ↑ 奇妙なような、カワイイような・・・。

            よだれ「ダー・・・。」 
  ● 小山泰介の作品!

江戸末期創業の老舗醤油会社の倉庫を活用したプロジェクト。
薄暗い倉庫に真っ白な木々が天井までそびえます。


 
 
   この白い木は、よーく見ると緩衝素材、いわゆる"プチプチ"を固めたようなもので出来ており、木の周辺には同じ素材のキノコも生えています。

 
   
小川泰介さんは、自然を美しくグラフィックにする作品を多く手掛けておられますが、こちらは"虹""水"の融合で鮮やかな作品に仕上がっています。
  ● 清水久和:作「オリーブのリーゼント」

オリーブ畑に突然現れたのは、オリーブの実に似た顔型にリーゼントのおにいさん!
オリーブの淡いグリーンにモノクロの造形物を設置することで、畑に異次元の世界を創り出しています。
この前も記念撮影のポイントになっています。
 


 ↓ オリーブの木の下にも石コロアート?(イルカ、要るか?)
 
      お昼は、地元ならではの「ひしお丼」
お醤油が特産の小豆島ですが、醤油で焦がしたおこげご飯の上に、タマゴ、おくら、チャーシューなどがのっており、チャーシューにもろみを付けて食べます。
どんぶりの隣りは、こちらも地元産の素麺です。
 
 小豆島には、現代アートに良く合う建物が沢山あります。
この「劇場前」もそんなレトロな雰囲気のする格好の場所です。  
 
 
入口を入ってすぐ左には、小山真徳さんの作品があります。香川県内を風景を求めて歩き、その場で見つけた素材などで作品「讃州土産巡礼」を作りました。 
  ● 吉田夏奈:作「花寿波島(はなすわじま)の秘密」

 天井からぶら下がっている逆円錐形の下から、カップルが何かを覗いています。
 
 
小豆島の"三都(みと)半島"の沖にある小さな無人島が花寿波島
逆円錐形の中を覗いて見ると、海の中から地上に続く地形のこの島の絵が描かれていました。
階段を上がると、上からも覗いて見ることが出来ますが、上からは危ないので撮影禁止となっています。
 
  ● 東京芸術大学プロジェクト作品「しろいいえ」

東京芸術大学の学生や卒業生が小豆島に滞在して制作したものです。
小豆島の特産"素麺"のようなスダレに映像を写しています。


 
 
     大きな箱の中や外に沢山の蝶がとまっています。
    色々な蝶がシルエットになって、チョー綺麗です。
 同じ会場にある東京芸術大学プロジェクトの作品です。
"素麺"のような糸の先には、粉々になった陶器が付いています。
縁日のくじを思い出しません?
 
 
   
続く展示会場は、約80年前に建てられ、昭和54年まで小学校の講堂として使われていたところです。


 
  ● 越後正志:作「火のないところに煙は立たず」

国内だけでなくベルギーでも活動を続ける越後正志さんの作品は、かつての講堂内いっぱいに展開されています。
かつて島で盛んだったたばこの葉の乾燥小屋を再現した作品で、土地の記憶を思い起こさせる作品です。

 
 
   
作品の中の一輪車には、当時の人たちの写真が埋め込まれています。
 三都半島更に南下して海岸沿いに出ると"海"に因んだ作品が並びます。
ここの受付を担当されていた地元のおじさんは、島のことなど実物の島を見ながら楽しく解説してくれました。

突き当りの小屋に見えるのは古川弓子:作「眺望絶佳」
小豆島の窯で焼いた色鮮やかな陶器の立体と絵画が展示されています。
 
   ● これも東京芸術大学プロジェクトの作品です。 
小舟が部屋の中で静かに浮いています。鏡のような水面です。
  ● 柚木恵介:作「瀬戸の島景」

旧瓦工場に100点以上の木彫の島を設置し、瀬戸内海を航海するかのような気分を味わえるそうです。


 
 
   
"瓦工場"の跡地ということで、一部、瓦がきちんと並べられており、立派にアートしていました。
これが瓦だというのは、最初、「かわらん」じゃなくて「わからん」かったんですが、アートで分かりました。

 
 街中にもさまざまな作品が潜んでいます。
"百十四銀行"のウインドウには、岸本真之:作「つぎつぎきんつぎ」が展示されています。 
 
 
   食器や花瓶などの陶磁器を小豆島内から集め、「金つぎ」という修復技法でつなぎ合わせた立体作品です。
島の人たちの思い出の品が作品として蘇りました。
 ●  「土庄郵便局」の局舎は、丸ごとアートです。
局舎の外壁に年賀切手をちりばめ、局舎そのものをシンボル化しています。

その他まだまだたくさんのアート作品があります。

"芸術祭"は、決して気取ったものではなく、「現代アート」と地元の人たちと訪れた人たちを結ぶものです。行かれた時は、是非、島の人たちとお話ししながら見て回りましょう!

来週は「小豆島」の観光的見どころをご紹介する予定です。
お楽しみに!