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2011年08月14日  
広島の戦後建物「京橋会館」を見学
● 広島駅前大橋を南下して、駅前大通の西(インテリジェント ホテル裏)に入るとひときわ古い建築物が見えてきます。
三角の土地に台形の建物、これが本日のテーマ、「京橋会館」です。
 「京橋会館」は、1954年(昭和29年)に広島の復興のための街作りとして建てられた集合住宅で、1階が店舗、2階以上が住宅となっています。
外観は、当時としてはモダンなデザインで、内側に中庭がある「ロの字型」の建築方法をとっています。
このような「ロの字型」は、日本では非常に珍しく貴重な建物だそうです。
中庭は、恐らく住宅のみなさんのコミュニケーションの場になっていたのでしょう。

 一般公開のこの日(13日)だけで600人の方 
 が来られたそうです。

 中庭の一部
 

 現地にあった全体の案内図
 
 建物に囲まれた中庭のスペースは、外からは
見えないため、外とは別世界です。
日本ではあまり見られませんが、ヨーロッパなどでは多く見られる建築方法だそうです。
 当時は、恐らく、全てが「新しい」住宅ではなかったかと思います。
扉や窓枠はガッチリ鉄製!
玄関扉にガラスがはめ込まれているのはモダンな感じがします。
 敷地が台形なので、間取りも色々あります。
東西南北の廊下の雰囲気や長さもそれぞれ違って贅沢な感じがします。

 扉の向こうの窓は跳ね上げ式です。

 階段の突き当たりはダストシュート!

 階段の手すりがモダンだもん!

 きちんとしたキッチン。

 外を見れば広島駅が見える一等地!

 チョット「出窓」がいい感じです。
 屋上には洗濯場だったようなスペースがありました。
ここで、洗濯板で洗濯しながらペチャペチャおしゃべりしたりしてたんでしょうねぇ。
  最近は、レトロ感覚を好む若者が居住するケースもあったようです。

 外観は、出窓、横長の窓、ヒサシなど当時としてはハイセンス!
 
 全国的にも貴重な建物と聴けば保存して欲しいと
 思いますが、残念ながら間もなく取壊されビルが
 建つそうです。