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2017年10月08日  
ART BASE百島 5周年記念企画展!
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ART BASE百島 記念企画展!
           

2回目の"百島"(ももしま)です!
常石港から、前回はまだなかった新造船「百風」(ももかぜ)に乗って約10分!百島の福田港に到着しました。


2年前に就航した「百風」は、百島中学校の生徒が命名、船のデザインは"ART BASE百島"が行いました。
もうここからARTです!

 
 
     「百島」は、人口500人余りの小さな島ですが、休校になった旧百島中学校を拠点に"アートの島”として浸透しつつあります。
 
 校庭から坂を上がったところに「ART BASE」の入り口があります。
9月16日から「5周年企画展"CROSSROAD 2”」を開催中です!
 
 
   たぶん学校の受付だったところが今も受付で、ここでチケットを買います。チケット代ケチっとる場合ではありません。
島内と尾道会場との共通券で1000円です。
 原口典之(神奈川)作「物性1」 

早速各教室に展開されているアート作品を見て回ります。
まず、写真で見ると何てことありませんが、じつは、床一面に映っているのは、OIL(油)なんです。
真上の天井が映っています。

常設としては、世界に2ヶ所しかないそうです。 
 
     各教室にはアルファベットの文字、廊下も白い壁に塗られアートっぽくなっています。
 
 女性写真家、石内都(横須賀)の被ばくに関わる写真も展示もあります。
2007年から被爆者の遺品をカラーで撮影し続けています。
何か直前までの生活感が伺える写真です。
 
 
   柳幸典(福岡)「バンザイ・コーナー」

349体のウルトラマンとウルトラセブンが万歳して整列していますが、実体は1/4で、によって円形を作り「日の丸」に仕立てています。
 
”かつての日本”をかつてのヒーローで表現しています。3/4は「虚像」です。
 
 
   壁一面のお札が分断され尚且つひび割れたように見えます。
これは、”ひび”ではなく「🐜アリが巣」を作っています。
 ほーら!こんな感じでどんどん穴を掘ってます。"おサツ”(芋)だったら美味しいんでしょうが・・・。
 
 
   ARTの合間に見るものは、みんなARTに見えてきます。
 
 階段および踊り場もアートしています。踊り場は、「ミッキー&ミニー戦車」!
 
   
   2階にも石内都さんの作品が展示されています。
 栁幸典さんの「ユーラシア」は、先ほどのお札の「国旗」ヴァージョンです。
かつての病院の待合室にあったようなベンチがポツン!

 

 スペース全体で作品になっています。
 
    柳幸典 作
「ラブズ・ミー / ラブズ・ミー・ノット」

 
 3階に上がると島の向こうの海まで見える絶景が、額縁の中の絵画のように見えるスペースが現れます。
左側には、綿で作られた島の模型が展示されています。
 
 
    一応、グッズなどもありますが、「百」(もも)などは、も、もげえーじゃん、ってかんじ!
赤い横線は「尾道」のマークです。
 眼下に見えるのは「眼科」ではなく、モンゴルのパオのような宿泊施設!
夏暑く、冬寒いそうで、ちょーど良いときにご利用下さい。
   
   校舎に隣接する体育館への入り口です!




中へ入ると…
 栁幸典:作「ワンダリング・ミッキー」!
「ART BASE百島」の象徴的作品です。インスタ映えします!
 


 
 何がミッキーかと言うと、ハツカネズミのように回るクルマなのでカートにミッキーのイラストが描かれていました。
でも動きませんでした。
 
 
   周囲のドラム缶349本!石油・ガソリンの類は、文明の象徴ということでしょうか?


 
 前回来た時にはなかった建物です。
先月9月19日にオープンしたばかりです。
古民家風「百島みんなの家」は、誰でも自由に休息できるスペースですので、島を訪れた方は是非、行ってみて下さい。
 
 
   唐傘をイメージした天井は落ち着く空間で、建築家の伊東豊雄さんが設計したものです。
自動販売機などはありませんので水筒を持って行きましょう!
隣は「簡易郵便局」ですが出納係のかたはいませんでした。
 
 前回は、まだ建築中で、完成した「日章館」(旧百島東映劇場)は初めてです!
受付はありましたがヒトは居ませんでした。ネコは居ました。
 
 
   中は変わらずでした。
百円("ももえん”とは読みません)を入れると稼働します。

柳幸典:作「ヒノマルイルミネーション」

下半分は、原口典之さんの作品と同様、オイルでのようになっています。
 
 「日章館」から徒歩15分、古民家を改修しつつある「五右衛門風呂の家”乙1731”」にやって来ました。

残念ながら「五右衛門風呂」にはブルーシートがかぶせてありました。
 
   建物の中には原口典之:作「布袋とロープの関係」が展示されていました。
巨大な尾道帆布袋の中には、極太ロープがとぐろを巻いています。
 
島っぽい風景です。
まだ青い柑橘類と真っ赤なザクロ!
青空に映えています。
 
   
   島で約3時間過ごした後、尾道会場へ向かいました。
サイクル宿泊施設”U2"の隣、”U3”の倉庫の中にも作品展示があります。
外は、黄色いドラム缶の列!
受付が文化祭っぽくていいですねェ!
倉庫なくちゃ!

 
   

 原口典之:「F8-E Crusader」


黄色いドラム缶がそびえ立つ道を通ると倉庫の中が見えてきます!
"F8-E クルセイダー"の尻尾(原口典之)と「God-Zilla」(柳幸典)のコラボレーション作品が展開しています。


危険物質のゴミの山と放射能により巨大化したゴジラの瞳の中のキノコ雲映像が訴えているものは・・・。
 
 「CROSSROAD 2」
9月16日(土)-12月3日(日)
百島会場=10:00~17:00(休館日=月・火・水)
尾道会場=11:00~17:00(休館日=月・火) ※祝日は開館


是非、行ってみて下さい!